夏になると河津町内の各地区で”ウナギ捕り”が盛んになる。「モジリ」「穴釣り」「ぶっこみ」など捕り方もいろいろで、昔からさほど変わっていない。でも、捕る人は減っていることは言うまでもない。若者の関心が薄れたからだろう。
「モジリ」とは、竹で編んだ細長い籠で、口は狭く、一度中へもぐり込むと出られないようになっている。この中に餌(ミミズ・鮎・ドジョウなど)を入れ、夕方に川の流れ沿って流されないように沈めておく。翌朝、早めに揚げに行くと中に”ウナギ”が何匹か入っていることがある。
「穴釣り」は、釣り針に餌をつけ、川の石のすき間へ竹竿をそえて差し込みそこにウナギが居れば必ず食いつく、それを釣り上げる。
こうして捕ったウナギは格別にうまい。
ウナギは、タンパク質・脂肪分の含有率は、牛・豚・鶏卵・牛乳よりも多く、更に、ビタミンAの含有率も鳥獣肉や魚肉に比べ極めて高いそうだ。だから「ウナギを食べるとスタミナがつく」ということに納得ができる。
30年余り前、消防団詰所へ先輩たちがウナギをたくさん捕ってきて、その場で調理し蒲焼にして食べた。また、海に潜りに行って、「アワビ・トコブシ」を捕り甘辛煮にして食べた。秋には「もくずガ二」を・・・・・。捕ってくる人、調理する人、酒を飲む人、みんな仲間意識をもって楽しんだ。
7月29日は土用の丑の日、今はウナギを捕ることはないが、お値段を気にしつつ、地元の美味しいをウナギ屋さんでいただこう。
《河津町の美味しいウナギ屋さんを紹介》
☆ うなぎの”大川屋” さん(関西風)
☆ うなぎの”万両” さん(関東風)
☆ お食事処”ほう泉” さん(関東風)