4月のとある日、下(海岸の方向)を向いて”かくれんぼ”をしているお爺ちゃんたちがいた。何をしているのか声をかけようとしたら、上(天城山の方向)を向いて歩き出した。すると、下の方から元気のいい声が聞こえてきた。ピカピカのランドセルを背負った河津南小学校の1年生たちである。かくれんぼのお爺ちゃんたちはお孫さんのお迎えであった。一人の子供は、お爺ちゃんに迎えに来てもらうのが恥ずかしいらしい。お爺ちゃんが見えるとどこかに隠れてしまい出てこない。だから見つからないように隠れていたという。何とも微笑ましい光景。見ていた誰からも「おかえり~!」の声に照れくさそうに駆けて行った。
車の送迎ではなく、子供同士歩いての登下校も道沿いに新しい発見とふれあいが満ち溢れていた。