こんにちは! 二千翔の長谷川です。昨今の異常気象により、時間雨量100mmを超える観測があちらこちらで起こっていますが、その恐ろしさは私自身過去に経験し、決して忘れてはいない出来事となっています。
平成3年9月10日、その日私は、稲取ゴルフクラブで友人とプレーを楽しんでいました。そこへ、妻からの緊急電話が・・・。
状況を理解しないまま10kmほどしか離れていない河津町へ帰りますと、そこには、河川が氾濫、土のうで水の流出を防ぐ消防団員の決死の作業を目の当たりにしました。
それから数時間後、時間雨量108mm、3時間雨量230mm(下田地区消防組合河津分署:未確定観測)もの背筋が凍り付くような雨が降りました。そして、山津波が起き家屋が倒壊、電柱が倒れ稲妻のごとく電気が闇夜を走り、公民館に住民たちは泣きながら逃げてきました。為す術もない状況でした。
これは、気象レーダーに映らない、点のごとく下田市落合地区で発生した2k㎡ほどの積乱雲でした。その雲が東へ4~5km移動し河津町の山中で大雨を降らし、突然消えた。只それだけなのに、この特定地域だけにとてつもない雨が降り、河津町谷津地区と下田市落合地区では土石流が発生、6名もの人命が奪われるという甚大な被害となってしまいました。
平成3年9月17日 撮影 河津町谷津地区の土石流現場
翌日から5日間、消防団員として使命感を持ち、土砂の撤去作業等泥まみれになり行ってきました。そんな中皮肉にも、他社保険会社社員が現地入りし、被災確認が行われ、保険代理店の私に「00保険会社ですが、00さんの被害確認に来たのですが、ご自宅を教えてください!」と・・・・。
その後、消防団法被のまま、カメラを片手にバイクにまたがり、お客さん宅の被害確認に廻りました。
「遅くなりました、消防で出動していたもので申し訳ありません!」
「ご苦労様、大変だったね~!」
お客様は解ってくれていました。