第26回河津桜まつりも後残すところ3日となり、今年の開花は、昨年に比べ10日ほど早かったこともあり、お客様は2月中旬から下旬にかけて多くお見えになりました。
弊社では、通常業務の他に、会社前に1カ月間河津桜の苗木販売、特許庁商標登録商品の「河津桜まんじゅう・あんバタわさこ」等の販売を行ってきました。苗木販売は、会社移転前から約20年ほど行って来ていますが、以前から比べると残念ながら店頭販売本数は少しづつ減ってきています。
昨年から始めた商標登録商品のうち「あんバタわさこ」の売れ行きは昨年に比べ2倍以上の実績となりましたが、「河津桜まんじゅう」は残念ながら二割減となってしまいました。
後日公表されます、河津桜まつり期間中の入込客数は、昨年の80万人から1割強の90万人位かと予想されますが、その一割は外国人、特に中国・台湾人の増加と言っても間違いではなさそうです。
今年は近年に比べ、天候に恵まれ、開花が早かったにも関わらず散るのは遅く、約40日くらい花が楽しめまたと思います。露天では、中国人の好む食物をうまく販売していた店舗が売り上げを増大し、昨年に比べ2~3倍に跳ね上がったと喜んでいました。
以前、新聞で「花より団子!」と川沿いの露店に群がるお客様を皮肉っていましたが,何でも有は別として、今年感じたのは、やはり露店は重要であり、お客様も食べ歩きながら花見を楽しんでいる方々がほとんどのようでした。
弊社で販売した「あんバタわさこ」を食べながら写真を撮るお客様もたくさんいまして嬉しくも思いましたね。
一方、河津町は人口わずか7600人あまり、そこへ約1ヵ月間、毎日のように2万人~6万人もお客様訪れることで、トイレ、駐車場、食堂の数が足らなくなりトラブルもしばし。更に文化の違いや言葉の違いから外国人の対応に苦慮する住民も多く、桜まつり実行委員会では苦情処理に追われ毎年のこととはいえたいへんのようでした。
露店の店舗数は130軒に及び、駐車場は実行委員会の大型駐車場をのぞき、民間駐車場22軒もありますが最盛期にはそれでも足らず、やむなく中学校のグランドを緊急駐車場にする有様です。
振り返り、30年あまり前から観光協会やライオンズクラブさんが河津川沿いに河津桜を植え始め、その後、23年前に私達地元の若い衆や商工会青年部が300本あまりを植え、更に川沿いの地区住民が次々と植え、800本あまりの河津桜並木ができました。こんなに賑やかになると誰が思ったでしょう!
只、河津町民誰もが誇りに思う河津桜ではありますが、突然襲い掛かる多くの人々に困惑し、多くの町民に生活の支障が出ていることは間違いありません。
河津町では、基幹産業である観光が大切なことではありますが、河津桜まつりによって多くの利益被っているのは、受け皿の河津町民ではなく、隣接市町の観光業者や町外・県外からの出店露天商などであり、全国から注目をあびる河津町の経済状況は決していいものではないと感じます。